講演会の講師業務について(大森公貴弁護士)
昨年の終わり頃から、今年の初め頃は、医療機関において講演会の講師を務める機会が多くございましたので、当職が担当した講演のテーマとその内容等について、簡単にご紹介させていただきます。
講演のご依頼が増えているのは、企業における労務問題やハラスメント、コンプライアンスに対する世の中の意識が全体的に高まっていることの現れではないかと個人的には感じております。予防法務の観点からも、社内研修は非常に有益であることは間違いなく、さらに、今後は、このような研修をしっかりと実施していることが、企業価値を高め、人材確保に繋がるものと考えております。
最近は、WEBで講演会を実施する企業も多く、受講者も自宅などから参加したり、また、アーカイブなどでいつでも見ることができるなど、講演や研修を実施する環境は、以前より大分整ってきているように思います。
社内研修、講演等をご検討されている場合は、お気軽にご相談ください。
1
【テーマ】「医師・看護師等 医療者が訴えられるとき」
【内 容】
・診療録・看護記録の重要性
・医師の応召義務
・身体拘束の可否
・転倒・転落事故
・終末期医療における諸問題
等
2
【テーマ】「ハラスメント研修」
【内 容】パワーハラスメントの意義、具体例、適法な業務指導とパワハラの境界線等
(主に管理職が受講対象)
3
【テーマ】「配転命令の適法性」
【内 容】配転命令の意義、有効要件、配転命令権の濫用性についての裁判例上の判断基準
(特に、ワークライフバランスの観点から、「労働者が通常甘受すべき程度を著しく越える
不利益」とは具体的にどのようなものか)等(主に管理職が受講対象)
4
【テーマ】「虐待防止研修」
【内 容】
・高齢者虐待
・児童虐待
・障害者虐待
・配偶者に対する暴力(いわゆるDV)